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SORACOM
Harvest

IoTデータの収集・蓄積

SORACOM Harvest は、IoT デバイスからのデータやファイルを収集・蓄積するサービスです。SORACOM Air for セルラー や SORACOM Air for Sigfox のデータ通信と組み合わせて使うことで、IoT デバイスのセンサーデータを手軽かつ安全に収集・蓄積することができます。登録されたデータは即座に SORACOM ユーザーコンソールでグラフや地図に表示されます。
SORACOM Harvest は登録するデータのフォーマットに応じて 2 つの機能を提供しています。

  • SORACOM Harvest Data: テキスト、JSON、バイナリなどデータを扱います。データのフォーマットに制限はありません。
  • SORACOM Harvest Files: 画像やログなどのファイルを扱います。

SORACOM Harvest Architecture

サービスの特長

  • IoT プロジェクトにおける素早いデータ確認

    現場に設置する前にデバイスから期待したデータが送信されるか素早く確認したい。そのためにストレージを構築するのは手間がかかります。SORACOM Harvest を利用することで、お客様は IoT デバイスと SORACOM Air があれば、別途サーバーやストレージを準備することなく、データおよびファイルの送信、保存、可視化までの一連の流れを手軽に実現できます。アプリケーションの準備が整わずともIoTデバイスのデータの可視化を実現します。

SORACOM Harvest console03
SORACOM Harvest console04

活用シーン

  • IoTデータの素早い確認

    サーバーやストレージ、アプリケーションを構築することなく、IoTデータおよびファイルの送信、保存、可視化までの一連の流れを手軽に確認する目的に最適のサービスです。

  • SORACOM Lagoon で可視化

    IoTデータを高度に可視化、アラート設定などを実現するダッシュボード作成/共有サービス SORACOM Lagoon では SORACOM Harvest に格納されたデータを活用することができます。

  • IoTデバイスの実装を簡素化

    SORACOMプラットフォームへのデータ送信を前提としてIoTデバイスを実装する場合、IoTデバイスから安全にデータを送信するための暗号化や認証情報の実装を必要とせず、SORACOM IoT SIM (LPWA の場合デバイス固有のID) を認証キーとしたデバイス実装が可能です。

  • デバイスの付加価値を向上

    IoTデバイスの開発段階から SORACOM Harvest へのデータ送信を意識した実装を行うことで、デバイスを利用するユーザーはデータの確認、可視化までの流れがスムーズに実現できるようになります。IoTデバイスの利用ターゲットを広げる工夫として重宝される仕組みとなっています。

料金プラン

SORACOM Harvest の料金プランは Harvest Data と Harvest Files それぞれで異なります。日本カバレッジの料金は日本円表記、グローバルカバレッジの料金は米ドル(USD)表記となっています。

  • SORACOM Harvest Data の料金プラン
  • SORACOM Harvest Files の料金プラン
  • Harvest Data への書き込み

    Harvest Data へ書き込むには、SIM やデバイスが所属するグループの Harvest Data 利用オプションを有効にする必要があります。

    Harvest Data 利用オプションの料金: 1 SIM または 1 デバイスあたり 1 日 5.5円 / 0.055USD
    (1 SIM または 1 デバイスあたり 1 日 2,000 リクエストまでの書き込み料金を含みます)

    書き込み料金: 1 リクエストあたり 0.0044 円 / 0.000044 USD (1 日 2,001 回目のリクエスト以降が対象です)

    Harvest Data からの読み出し

    Harvest Data データ保持期間延長オプションを利用していないとき: 無料

    Harvest Data データ保持期間延長オプションを利用しているとき: データエクスポート量がひと月に 3 GB を超えると 1 GB ごとに 550 円 / 5.5 USD

    データエクスポート料金はデータ保持期間延長オプションを有効としていた日がある月のみ発生します。
    ソラコムアカウント(Operator) あたりデータのデータエクスポート量 3 GB / 月が含まれています。
    3 GB を超えると 1 GB ごとに SORACOM IoT SIM は 5.5 USD、特定地域向け IoT SIMは 550 円が発生します。
    データエクスポート量には Harvest でのグラフ表示のために読み出だされるデータ量が加算されます。
    SORACOM Lagoon をご利用の場合は Lagoon の動作のために Harvest に保管されたデータを読み出すときのデータ量も加算されます。
    データエクスポート量には SORACOM API および soracom-cli による読み出しのときのデータ量も加算されます。
    SORACOM では 1 キロバイト (KB) を 1,024 バイトとして計算します。同様に 1 メガバイト (MB) = 1,024 キロバイト、1 ギガバイト (GB) = 1,024 メガバイトとして変換します。
    加算されたデータエクスポート量は soracom-cli または SORACOM API で確認できます。
    soracom-cli の場合: soracom stats harvest get コマンド SORACOM API の場合:getHarvestExportedDataStats API 上記で確認できる exportedBytes のうち 3 GB (3,221,225,472 byte) を超えた分が課金対象です。

    Harvest Data データ保持期間延長オプション

    ソラコムアカウント(Operator) あたり: 1,078 円(月額) / 10.78 USD(月額)

    本オプションを有効にすると Harvest のデータ保持期間を 40 日間から 731 日間に延長できます。
    保存済みのデータの保持期間は変更できません。
    本オプションを有効にしているときに送信されたデータが期間延長の対象です。オプションを有効にしていないときに投入したデータの保持期間は 40 日のまま変わりません。
    本オプションを有効にすると Harvest に保存したデータの読み出しに後述の「データエクスポート料金」が発生する場合があります。

    無料利用枠

    1 アカウントあたり毎月 31 日 分の「Harvest Data 利用オプション」が無料で利用いただけます。(毎月の料金が確定するタイミングで適用されます)

    2 つの SIM カード / デバイスで 15 日だけ利用した場合なども合計で 31 日以内なので無料利用枠の対象です。
    無料利用枠内で利用している場合でも、書き込みが 1 日 2,000 リクエストを超えた分は従量課金が発生します。
    月内の利用日の合計が 31 日以内でも無料利用枠が翌月に持ち越されることはありません。
  • Harvest Files への書き込み

    当該月内にアップロードが完了したファイルの合計ファイルサイズ1GBごとに 220 円 / 2.2 USD

    データ量はファイルの転送が完了した当該月毎に計算されます。例えば、9月に 500 MB分のファイルをアップロードし、10月のアップロードがない場合、Harvest Files へのファイルアップロード料金は 9 月分は 2.2 USD(特定地域向け IoT SIMの場合は220円)、10月分は課金が発生しません。 アップロードしたファイルの保存期間は2年となります。2年間の保存料金を含んでいます。2年を経過したファイルは削除されます。

    Harvest Files からの読み出し

    当該月内に Harvest Filesに保存したファイルのエクスポート(ダウンロード)通信量 1GBごとに 22 円 / 0.22 USD

よくある質問

  • Harvest Data のお試し利用はできますか

    SORACOM Harvest Data は無料利用枠をご提供しています。
    1 アカウントあたり毎月 31 日 分の「Harvest 利用オプション」が無料となりますので、安心して機能の確認をしていただくことが可能です。

  • 利用にかかる具体的な料金のイメージを教えて下さい

    「GPSマルチユニットSORACOM Edition(バッテリー内蔵タイプ)スターターキット」から SORACOM Air for セルラー を使ってSORACOM Harvest にデータ送付する利用シーンで説明します。

    • 利用期間 30 日間 デバイスからのデータ送信間隔は10分に1回の設定で利用した場合、データ通信量は1MB程度、費用は月額 495円(税込)となります。
    • plan-D D-300MB 基本料金 330円/月(データ通信量 300MB分を含む)
    • SORACOM Harvest Data 利用料金 5.5円/日 × 30日=165 円
    • 他の用途で SORACOM Harvest Data を利用していない場合、無料利用枠が適用されるため、SORACOM Harvest Data 利用料金は0円となります。
  • 登録するデータサイズや頻度の制限はありますか

    Harvest Data で 1 回に送信できるデータサイズの最大値は 100 KB です。Harvest Data を使用して短い間隔 (1 秒に 1 リクエスト等) でデータ送信することを検討されている場合は、ユースケースを添えてこちら
    よりお問い合わせください。

  • 保存済みデータの保存期間は変更できますか

    保存済みのデータの保持期間は変更できません。
    データ保持期間延長オプションを有効にしているときに送信されたデータのみ保存期間が731日へと延長されます(オプションを有効にしていないときに投入したデータの保持期間は 40 日のままとなります)。
    Harvest Files へアップロードしたファイルの保存期間は2年となります。Harvest Files へのアップロード費用に 2年間の保存料金を含んでいます。また、2年を経過したファイルは自動的に削除されます。

  • SORACOM Lagoon を合わせて利用する場合の利用料金はどのようになりますか

    SORACOM Lagoon は可視化するデータの保存場所としてSORACOM Harvest を利用します。そのため、SORACOM Lagoon を利用する際、SORACOM Harvest Data のHarvest利用オプション費用は必須で必要となります。
    Harvest Data のデータ保持期間を 40 日間から 731 日間に延長するデータ保持期間延長オプションを有効にしている場合、Harvest に保存したデータの読み出しに「データエクスポート料金」が追加で発生する場合があります。
    このデータエクスポート量には Harvest でのグラフ表示のために読み出だされるデータ量だけでなく SORACOM Lagoon の動作のために Harvest に保管されたデータを読み出すときのデータ量も加算されます。

  • セキュアリンクサービス SORACOM Arc 経由で使えますか

    はい、SORACOM Arcを経由して SORACOM Harvest にデータを保存することが可能です。

  • SORACOM Harvest に送付したデータは他のSORACOMサービスでも使えますか

    Unified endpointによる複数サービスでのデータ利用が可能です。
    Unified Endpoint は、統合された一つのエンドポイントとなっており、SORACOM Harvest だけでなく、SORACOM Beam(Beam)、SORACOM Funnel(Funnel) にデータを送信することができます。また、Unified Endpoint に送信したデータを複製し、Beam、Funnel、Harvest の複数に転送することができます。
    Unified Endpoint の詳しい設定方法は、ユーザー向けサイトのUnified Endpoint ドキュメントをご確認ください。

  • IoTデバイスからSORACOM Harvest 以外へのアクセスを制限する方法はありますか

    Private Garden 機能を利用いただくことで実現できます。
    Private Garden 機能は、Beam, Funnel, Funk, Harvest のエンドポイント以外にアクセスできない機能です。デバイスから直接インターネットにアクセスできないため、よりセキュアにソラコムのサービスを利用することができます。
    利用方法については、ユーザー向けサイトのPrivate Garden 機能を使用するをご確認ください。

SORACOMのサービスはユーザーコンソールから
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