SORACOM
Harvest
IoTデータの収集・蓄積
- SORACOM Harvest Data: テキスト、JSON、バイナリなどデータを扱います。データのフォーマットに制限はありません。
- SORACOM Harvest Files: 画像やログなどのファイルを扱います。
サービスの特長
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IoT プロジェクトにおける素早いデータ確認
現場に設置する前にデバイスから期待したデータが送信されるか素早く確認したい。そのためにストレージを構築するのは手間がかかります。SORACOM Harvest を利用することで、お客様は IoT デバイスと SORACOM Air があれば、別途サーバーやストレージを準備することなく、データおよびファイルの送信、保存、可視化までの一連の流れを手軽に実現できます。アプリケーションの準備が整わずともIoTデバイスのデータの可視化を実現します。
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SORACOM Harvest Data Intelligence
SORACOM Harvest Data に蓄積された時系列データをワンクリックで AI 分析を開始し、その結果を自然言語で受け取ることができます。専門家でなくても、異常値、トレンド、欠損データなど、一目では気づかないデータの持つ深い意味を把握できます。また、分析結果に対して対話形式で追加の質問を行い、理解を深めることも可能です。
活用シーン
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IoTデータの素早い確認
サーバーやストレージ、アプリケーションを構築することなく、IoTデータおよびファイルの送信、保存、可視化までの一連の流れを手軽に確認する目的に最適のサービスです。
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SORACOM Lagoon で可視化
IoTデータを高度に可視化、アラート設定などを実現するダッシュボード作成/共有サービス SORACOM Lagoon では SORACOM Harvest に格納されたデータを活用することができます。
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IoTデバイスの実装を簡素化
SORACOMプラットフォームへのデータ送信を前提としてIoTデバイスを実装する場合、IoTデバイスから安全にデータを送信するための暗号化や認証情報の実装を必要とせず、SORACOM IoT SIM (LPWA の場合デバイス固有のID) を認証キーとしたデバイス実装が可能です。
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デバイスの付加価値を向上
IoTデバイスの開発段階から SORACOM Harvest へのデータ送信を意識した実装を行うことで、デバイスを利用するユーザーはデータの確認、可視化までの流れがスムーズに実現できるようになります。IoTデバイスの利用ターゲットを広げる工夫として重宝される仕組みとなっています。
料金プラン
SORACOM Harvest の料金プランは Harvest Data と Harvest Files それぞれで異なります。日本カバレッジの料金は日本円表記、グローバルカバレッジの料金は米ドル(USD)表記となっています。
- SORACOM Harvest Data の料金プラン
- SORACOM Harvest Files の料金プラン
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Harvest Data への書き込み料金
Harvest Data へ書き込みには 2 種類の料金「Harvest Data 利用オプション料金」と「書き込み料金」が関係します。
Harvest Data 利用オプション料金
Harvest Data 利用オプション料金を有効にしたグループ内の 1 SIM または 1 デバイスあたり、1 日ごとに- 5.5 円 (JP カバレッジ)
- 0.055 USD (グローバルカバレッジ)
- Harvest Data にデータを書き込むには、SIM やデバイスが所属するグループの Harvest Data 利用オプションを有効にする必要があります。
書き込み料金
Harvest Data 利用オプション料金を有効にしたグループ内の 1 SIM または 1 デバイスごとに、1 日の 2,001 回目以降の書き込みリクエストについて、1 リクエストあたり- 0.0044 円 (JP カバレッジ)
- 0.000044 USD (グローバルカバレッジ)
- 1 日あたり 2,000 リクエストまでの書き込み料金は、Harvest Data 利用オプション料金に含まれています。
Harvest Data からの読み出し料金
Harvest Data からの読み出し料金は、後述する「Harvest Data データ保持期間延長オプション」を利用しているかどうかで異なります。
Harvest Data データ保持期間延長オプションを利用していないとき
無料
- データの読み出し量が 3 GB を超えても無料です。
Harvest Data データ保持期間延長オプションを利用しているとき
データの読み出し量がひと月に 3 GB を超えると、1 GB ごとに- 550 円 (JP カバレッジ)
- 5.5 USD (グローバルカバレッジ)
- 3 GB 分のデータの読み出し料金は、データ保持期間延長オプションの料金に含まれています。
- データの読み出し量は、次の方法で確認できます。
- soracom-cli:
soracom stats harvest get
コマンド - SORACOM API: getHarvestExportedDataStats API
- soracom-cli:
- これらの方法で確認できる
exportedBytes
のうち、3 GB (3,221,225,472 byte) を超えた分が課金対象です。
- データの読み出し量には、たとえば以下のものが含まれます。
- ユーザーコンソールで SORACOM Harvest Data のグラフ表示のために読み出だされるデータ量
- SORACOM Lagoon の動作のために読み出されるデータ量
- SORACOM API および soracom-cli により読み出されるデータ量
- SORACOM では、データ量を次のように計算します。
- 1 キロバイト (KB) = 1,024 バイト
- 1 メガバイト (MB) = 1,024 キロバイト
- 1 ギガバイト (GB) = 1,024 メガバイト
Harvest Data データ保持期間延長オプションの料金
Harvest Data データ保持期間延長オプションを有効にすると、Harvest Data のデータ保持期間を 40 日間から 731 日間に延長できます。
ソラコムアカウント(Operator) あたり、毎月- 1,078 円(JP カバレッジ)
- 10.78 USD (グローバルカバレッジ)
- 本オプションを有効にしているときに送信されたデータが、期間延長の対象です。
- 本オプションを有効にしていないときに投入したデータの保持期間は、40 日のまま変わりません。
- 本オプションを有効にすると、Harvest Data のデータ読み出しに「データ読み出し料金」が発生する場合があります。
無料利用枠
1 アカウントあたり毎月 31 日 分の「Harvest Data 利用オプション料金」が無料で利用いただけます。
- 無料利用枠は、毎月の料金が確定するタイミングで適用されます。
- たとえば 4 つの SIM カード / デバイスで 10 日だけ利用した場合、9 日分の Harvest Data 利用オプション料金が発生します。
- 「Harvest Data 利用オプション料金」の無料利用枠内で利用している場合でも、1 日 2,000 リクエストを超えた書き込みに対する「書き込み料金」は発生します。
- ある月の利用日の合計が 31 日以内でも、翌月に無料利用枠は持ち越されません。
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Harvest Files への書き込み
Harvest File にアップロードされたファイルを、2 年間保持します。
当該月内にアップロードが完了したファイルの合計ファイルサイズ 1 GBごとに- 220 円 (JP カバレッジ)
- 2.2 USD (グローバルカバレッジ)
- 2 年間のファイル保持料金は、書き込み料金に含まれています。
- 2 年を経過したファイルは削除されます。
Harvest Files からの読み出し
当該月内に Harvest Files からダウンロードしたファイルのサイズの合計 1 GBごとに- 22 円 (JP カバレッジ)
- 0.22 USD (グローバルカバレッジ)
活用レシピ
IoTプロジェクトによる問題解決の具体的なプロセスについて、
センサーデバイスの調達から、現場のデータ取得・可視化という一連の流れでご紹介しています。
よくある質問
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Harvest Data のお試し利用はできますか
SORACOM Harvest Data は無料利用枠をご提供しています。
1 アカウントあたり毎月 31 日 分の「Harvest 利用オプション」が無料となりますので、安心して機能の確認をしていただくことが可能です。 -
利用にかかる具体的な料金のイメージを教えて下さい
「GPSマルチユニットSORACOM Edition(バッテリー内蔵タイプ)スターターキット」から SORACOM Air for セルラー を使ってSORACOM Harvest にデータ送付する利用シーンで説明します。
- 利用期間 30 日間 デバイスからのデータ送信間隔は10分に1回の設定で利用した場合、データ通信量は1MB程度、費用は月額 495円(税込)となります。
- plan-D D-300MB 基本料金 330円/月(データ通信量 300MB分を含む)
- SORACOM Harvest Data 利用料金 5.5円/日 × 30日=165 円
- 他の用途で SORACOM Harvest Data を利用していない場合、無料利用枠が適用されるため、SORACOM Harvest Data 利用料金は0円となります。
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登録するデータサイズや頻度の制限はありますか
Harvest Data で 1 回に送信できるデータサイズの最大値は 100 KB です。Harvest Data を使用して短い間隔 (1 秒に 1 リクエスト等) でデータ送信することを検討されている場合は、ユースケースを添えてこちら
よりお問い合わせください。 -
保存済みデータの保存期間は変更できますか
保存済みのデータの保持期間は変更できません。
データ保持期間延長オプションを有効にしているときに送信されたデータのみ保存期間が731日へと延長されます(オプションを有効にしていないときに投入したデータの保持期間は 40 日のままとなります)。
Harvest Files へアップロードしたファイルの保存期間は2年となります。Harvest Files へのアップロード費用に 2年間の保存料金を含んでいます。また、2年を経過したファイルは自動的に削除されます。 -
SORACOM Lagoon を合わせて利用する場合の利用料金はどのようになりますか
SORACOM Lagoon は可視化するデータの保存場所としてSORACOM Harvest を利用します。そのため、SORACOM Lagoon を利用する際、SORACOM Harvest Data のHarvest利用オプション費用は必須で必要となります。
Harvest Data のデータ保持期間を 40 日間から 731 日間に延長するデータ保持期間延長オプションを有効にしている場合、Harvest に保存したデータの読み出しに「データエクスポート料金」が追加で発生する場合があります。
このデータエクスポート量には Harvest でのグラフ表示のために読み出だされるデータ量だけでなく SORACOM Lagoon の動作のために Harvest に保管されたデータを読み出すときのデータ量も加算されます。 -
セキュアリンクサービス SORACOM Arc 経由で使えますか
はい、SORACOM Arcを経由して SORACOM Harvest にデータを保存することが可能です。
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SORACOM Harvest に送付したデータは他のSORACOMサービスでも使えますか
Unified endpointによる複数サービスでのデータ利用が可能です。
Unified Endpoint は、統合された一つのエンドポイントとなっており、SORACOM Harvest だけでなく、SORACOM Beam(Beam)、SORACOM Funnel(Funnel) にデータを送信することができます。また、Unified Endpoint に送信したデータを複製し、Beam、Funnel、Harvest の複数に転送することができます。
Unified Endpoint の詳しい設定方法は、ユーザー向けサイトのUnified Endpoint ドキュメントをご確認ください。 -
IoTデバイスからSORACOM Harvest 以外へのアクセスを制限する方法はありますか
Private Garden 機能を利用いただくことで実現できます。
Private Garden 機能は、Beam, Funnel, Funk, Harvest のエンドポイント以外にアクセスできない機能です。デバイスから直接インターネットにアクセスできないため、よりセキュアにソラコムのサービスを利用することができます。
利用方法については、ユーザー向けサイトのPrivate Garden 機能を使用するをご確認ください。
ご利用いただけます。