SORACOM
Gate
デバイス LAN 接続
デバイス間通信 (SORACOM Gate D2D)
SORACOM Gate (以下、Gate) は SORACOM Air for セルラーで接続された IoT デバイスとの LAN 接続を提供するサービスです。当サービスを利用することで、デバイス間の通信、およびクラウドからデバイスへの通信を安全に実現できます。
SORACOM Gate D2D (Device to Device) は、SORACOM Air で接続されたデバイス同士がインターネットを経由せずに SORACOM Virtual Private Gateway (VPG) 経由での閉域通信を実現します。同一のサブネット (Gate Subnet) に含まれるため、NAT やファイアウォールによる制限を受けずに、プライベートアドレスを使いながらお互いにアクセスが可能となります。
例えば、「カメラなどからのストリームデータの受信のために中継点を通さずに、ピア・ツー・ピアで接続したい」といった用途に対して、デバイスにグローバル IP アドレスを割り振ることなく実現することができます。
クラウドからデバイスへの通信 (SORACOM Gate C2D)
SORACOM Gate C2D (Cloud to Device) は、Virtual Private Gateway (VPG) にお客様のホスト (Gate Peer) を Layer 2(L2) トンネリングプロトコルで接続することで、SORACOM Air で接続されたデバイス群と同一の Layer 2 サブネット (Gate Subnet) への所属を実現します。SORACOM Canal, SORACOM Direct, SORACOM Door を利用したデバイスからの接続は NAT されていますが、SORACOM Gate C2D を利用することでデバイスと Gate Peer とを同一サブネットへ所属させられます。
例えば、「メンテナンスのためにデバイスのシェルにアクセスしたい、PING 疎通確認したい」といった用途に対して、デバイスにグローバル IP アドレスを割り振ることなく実現することができます。
デバイスへの固定プライベート IP アドレスの割り振り
デバイスに割り振るプライベート IP アドレスレンジを指定、もしくは、デバイスが使用している IoT SIM の IMSI を指定して固定プライベート IP アドレスを割り振ることができます。
Virtual Private Gateway
Gate は、Virtual Private Gateway (VPG) を使用します。VPG には Gate を利用したデバイスへの LAN 接続だけでなく、アウトバウンドルーティングフィルターやパケットキャプチャサービスなど豊富な機能があります。また VPG のインターネットゲートウェイを無効にすることで完全閉域網を実現できます。
VPG の概要については、Virtual Private Gateway (VPG) サービスページを、詳細については、開発者向けサイトVirtual Private Gateway (VPG) 機能詳細をご確認ください。
Public Gate
Public Gate は、デバイス間通信 (SORACOM Gate D2D) が有効となったソラコムの用意する VPG です。デバイス間通信を簡易的に試すことができます。他のお客様とも共有の VPG なためセキュリティ面での注意は必要ですが、検証作業などデバイス間通信を一時的に試したい時に利用できます。
利用方法は、Public Gate VPG でデバイス間通信を試すをご確認ください。
なお、Public Gate はソラコムが用意するため VPG 作成料金や VPG 基本料金は発生しません。アウトバウンドルーティングフィルターや固定グローバル IP アドレスオプション、アプリケーションサービス等利用料割引、パケットキャプチャサービス (SORACOM Peek) は利用できません。